PR

「奇麗」と「綺麗」は意味に違いがある?気になる疑問を深堀り!

記事内に広告が含まれています。

「きれい」という言葉を漢字に変換すると「奇麗」と「綺麗」が候補に。
どちらの表記を選べばいいのか迷ったことはありませんか?

また、漢字によって「意味も違うの?」と
疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は「奇麗」と「綺麗」の違いやそれぞれの意味について、
例文を交えながら分かりやすく解説しています。

「奇麗」と「綺麗」の意味

辞書には「奇麗」と「綺麗」はまとめて記載され同じ意味合いになっています。

き‐れい【綺麗/奇麗】の解説
1.色・形などが華やかな美しさをもっているさま。「—な花」「—に着飾る」
2.姿・顔かたちが整っていて美しいさま。「—な脚」「—な女性」
3.声などが快く聞こえるさま。「—な発音」
4.よごれがなく清潔なさま。「手を—に洗う」「—な空気」「—な選挙」
5.肉体的な交渉がないさま。純潔。「—な関係」
6.乱れたところがないさま。整然としているさま。「机の上を—に片づける」
7.(「きれいに」の形で)残りなく物事が行われるさま。すっかり。「—に忘れる」「—にたいらげる」

引用元:goo辞書

奇麗とは

美しさや清潔さを表す言葉である「奇麗」には、様々な意味が含まれます。

それは、容姿が整っていたり、声が心地よく聞こえたり、
清潔で乱れがなかったりする状態を指します。

また、物理的な接触がない状態も含まれます。

例えば、「奇麗な景色」や「奇麗な脚」、「奇麗な音色」や「奇麗な声」、
「奇麗な部屋」や「奇麗な関係」といった表現があります。

この「奇麗」の語源は、「めずらしい」を意味する「奇」と、
「美しい」や「際立ってはっきりしている」を意味する「麗」からなります。

綺麗とは

同様に、「綺麗」も美しさや清潔さを表す言葉です。

人の容姿や声、風景や室内などが美しく整って乱れがない状態を指します。
先ほど述べた「奇麗」との違いはありません。

これらの言葉は、完全に同じ意味を持っています。

「奇麗」と「綺麗」の違い

前述した通り「奇麗」と「綺麗」は、意味の違いはありません。
常用漢字かどうかと言う点が違います。

意味の観点では、「奇麗」と「綺麗」は同じですが、
使用に際しては常に同じように使えるわけではありません。

一般的には「奇麗」の表記が好まれます。
なぜなら、「綺」という字が常用漢字に含まれないからです。

「綺」は「あやぎぬ(綾織の絹)」を意味し、
本来の用法からすると、「綺麗」の表記が適切です。

かつては実際に「綺麗」の表記が一般的でしたが、
戦後の常用漢字の改定により、「綺」の字は常用外とされました。

そのため、一般的には「奇麗」の表記が好まれますが、
小説などの文学的な文脈では「綺麗」の使用も見られます。

「きれい」と「美しい」の違いは?

「奇麗」と「綺麗」について比較してきましたが、
もう一つ同じような表現をする「美しい」という言葉の意味も深掘りしてみます。

それぞれの意味は以下の通りです。

「きれい」=清潔さや、整然さなどが優れている様を表す言葉。 (「表面的美意識」の言葉)
「美しい」=あるものに対し、話者の「心が奪われる」状態を表す言葉。

「奇麗(綺麗)」を使った例文

「きれい」を使った例文です。清潔さや、整然さなどのイメージが掴みやすいですね。

・道端で綺麗な花を見つけて写真を撮った。
・彼女の笑顔はとても綺麗だ。
・彼の書く字は奇麗で読みやすい。
・息子は手を奇麗に洗ってからおやつを食べた。
・今日は義母が来るので部屋を綺麗に掃除した。

「美しい」を使った例文

「美しい」の例文もまた「心を奪われる」というイメージが掴みやすいです。

・彼女の歌声は透き通るように美しい。
・あの村の山の風景はとても美しい。
・彼の描いた絵はとても美しい色彩だ。
・その映画のストーリーは美しいメッセージを持っている。
・彼の言葉遣いはとても美しい。
・バイオリンの美しい音色が部屋いっぱいに響き渡った。

まとめ

「綺麗」と「奇麗」の意味にほぼ違いはなく、
常用漢字かどうかと言う点の違いです。

なので、どちらを選べばよいか迷った場合は、
常用漢字の「奇麗」を選ぶと間違いないでしょう。

タイトルとURLをコピーしました