「蚊帳(かや)の外」という言葉をたまに耳にしますが、
意味はと言うと、、、話の内容から察して何となく分かるものの、
意味は曖昧なままでして。
そもそも「蚊帳」って何?ともやもやした疑問もそのままになってました。
この「もやもや」を晴らすためにも、
今回は、この「蚊帳の外」と言う言葉を深堀りしてみました。
意味を調べて、まずます日本語の表現の奥深さに感心しきりです!
「蚊帳の外」の意味
もともとは文字通り蚊帳の中にいる人が蚊から守られる一方で、蚊帳の外にいる人は蚊の攻撃にさらされる状況を指していました。
例えば、クラスで何かの計画をみんなでしているときに、一人だけその話に参加していない子がいたら、その子は「蚊帳の外」と感じるかもしれません。
つまり、その子はその計画や話の中心部分に入っていないため、情報が得られなかったり、寂しい思いをしたりするわけです。
このように、「蚊帳の外」とは「仲間外れにされる」や「重要なことから取り残される」という意味で使われることが多いんですね。
そもそも「蚊帳」ってどんなもの?
昔の日本では、夜寝るときに「蚊帳」というものを使って蚊から身を守っていたんですね。
蚊帳は四方を囲んだネットのようなもので、中に入ると蚊から守られますが、外にいると蚊に刺されやすくなります。
日本では特に夏の暑い季節によく使用されます。
蚊帳は通常、軽くて通気性の良いメッシュ素材でできており、天井から吊るすか、または四方を柱で支える形で設置されます。
形は四角や円形など様々で、底面があって全体が箱型になっているものや、底面がなくて単に天井から吊り下げるタイプもあります。
蚊帳の内部は寝具を置くスペースが確保され、寝る時にはその中に入って外側から虫が侵入するのを防ぎます。開口部は通常、重なるように作られていて、中に入った後は開口部を重ねて閉じることで、虫が入る隙間をなくします。
使用しないときは、蚊帳をたたんで収納することができるため、非常に便利なんですね。また、蚊帳はその機能性だけでなく、風情があるため、インテリアとしても楽しむことができるんです。
「蚊帳の外」を使った例文でさらに分かりやすく!
「蚊帳の外」という言葉はどんなシーンで使われるのか?
具体的に見ていきましょう。理解がぐっと深まりますよ。
兄弟が何かを話し合っているときに、自分だけがその話に入れてもらえない感じがする、という意味です。
クラスで楽しい遠足の計画がされているときに、病気で学校を休んでしまったため、計画に参加できず、情報を得られなかったことを表しています。
友達と一緒に新しいゲームのルールを決めている最中に、ちょうどお手洗いに行ってしまい、その議論から外れてしまった状況を示しています。
家族が夕食のメニューを決めているときに、子供の意見が全く聞かれなかったという状況を表しています。子供が話し合いに加われなかったことを示しています。
チームでキャプテンを選ぶ重要な決定があったときに、その選考プロセスに一切関わることなく、最終的な結果だけを後で教えられた状況を説明しています。
「蚊帳の外」の類語は?
「蚊帳の外」と似た意味を持つ類語や表現には、以下のようなものがありました。
部外者(ぶがいしゃ)=特定の集団や事柄に直接関わっていない人。
門外漢(もんがいかん)=専門外の人で、ある事柄についての知識や経験がない人。
野次馬(やじうま)=本来は関係のない事に興味を持ち、それについて覗き見る人。
傍聴人(ぼうちょうにん)=事件や裁判など、自分には直接関係のない事を外から見守る人。
これらの言葉は、「蚊帳の外」と同様に、何かの事象や集団から離れた位置にいる、または関与していない状態を表すのに使われるとのことです。
まとめ
「蚊帳の外」の意味や使い方について、深掘りしたことを解説しました。
「蚊帳の外」という言葉は、あるグループや状況から取り残されたり、
排除されたりすることを意味すると言うこと。
これは、日本語特有の表現で、
「蚊帳の中にいる人が蚊から守られる一方で、
蚊帳の外にいる人は蚊の攻撃にさらされる状況を指す」と言うことですね。
ほんとに日本語ならではの表現だなーと思うと同時に、
長い間のもやもやが明確に分かってすっきりした気持ちです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!