「該当」と「当該」の違いは何?
両者の意味は、似てるけど実は微妙な違いがあるんですね。
今回は「該当」と「当該」の2つの言葉を深堀りしてみました。
それぞれの意味を理解し使い分けることで、
文章力の向上にも繋がると思います。
分かりやすいように例文を交えながら説明しているので、
ぜひ参考にしてください。
「該当」と「当該」の違いとは
「該当」と「当該」の違いを簡単に説明すると…
【例】「このゲームは12歳以下に該当する子どもにはお勧めできません」
「このアンケートには20歳以上の人が該当します。」
このように、(12歳以下、20歳以上など)範囲を示すときに使います。
【例】「当該地域では明日からキャンプ禁止です」
「当該の問題については、先生に聞いてみてください」
このように、ターゲット(そのもの)を指すときに使います。
「該当」と「当該」の意味をもっと詳しく
それぞれの意味をもっと詳しく見ていきましょう。
「該当」の意味
「該当」は、「がいとう」と読みます。
該当の「概」という字は、枠全体にぴったり当てはまることを、「当」という字は、当てはまること自体を意味しています。
ある条件・事例・資格などに当てはまることを指す言葉で、「該当する」といった使い方をします。該当がある条件を満たしている範囲について表している言葉です。
「当該」の意味
「当該」は、「とうがい」と読みます。
通常、「その」という言葉で置き換えられ、いま話をしていて話題になっていること、またはその話題に関連することという意味で使われます。
ビジネスや法律関連の文章で使われることが多く、あやふやにならないよう、より正確な表現にするために使われます。
「該当」と「当該」を用いた例文で具体的に
実際に「該当」と「当該」を使った文章で具体的なイメージを掴み、
使い分けを明確にしましょう。
「該当」を用いた例文
「該当」は、何かのルールや条件に合っているかを示す言葉です。
ある条件を満たしている範囲を指しています。
「このお菓子は、割引の対象に該当するから、安くなるよ。」
「応募したけど、年齢が基準に該当しないから、ダメだった。」
「このクーポンは、学生に該当する人だけが使えます。」
「昨日の宿題を忘れた人は、ルールに該当するので注意されます。」
「この競走は、小学生に該当する子どもたちが参加できます。」
「応募条件に該当しないため、このコンテストには参加できません。」
「当該」を用いた例文
「当該」は、特定の事柄や場所に使われる言葉です。
まるで、特定のターゲットに矢を当てるようなものですね。
「このおもちゃの返品については、当該のサポートセンターに問い合わせてね。」
「明日は、当該の地域で運動会があるから、交通が混むよ。」
「当該の教室は、今修理中です。」
「当該のスポーツ大会は来週の土曜日に開催されます。」
「当該の地域に住んでいる人たちは、明日からの雨に注意してください。」
「当該の商品には保証がついています。」
「当該期間中には、特別な割引があります。」
「当該」は特定の事柄や場所そのものを示していることが分かりますね。
まとめ
「該当」と「当該」の違いやそれぞれの意味、使い方について説明しました。
似ているようで微妙に違う意味を持つ2つの言葉。
「該当」はものごとが条件に合っている範囲かどうかを表すときに使い、
「当該」は特定のものや場所について話すときに使います。
両者の違いを覚えておくと、文章を書いたり話したりするときに役立つことでしょう。