「cc(シーシー)」と「ml(ミリリットル)」は、
料理レシピでよく見かける単位ですが、、、
「違いは何?」と疑問に思ったことはありませんか?
分量を量るのに2通りの単位があるとややこしいですよね。
「cc」も「ml」も同じ量なら2つに分ける理由が気になります。
そこで今回は2つの単位の存在理由について調査しました。
「cc」と「ml」の違い
「cc(シーシー)」は、1辺が1cmの立方体の容積を指します。
一方、「ml(ミリリットル)」は、1Lの1,000分の1の容積を示します。
ずばり言いますと、
「1cc」と「1ml」は同じ容積を表しているんですね。
料理レシピに「100cc」と書かれていても
「100ml」と書かれていても同じ量ということです。
「cc(シーシー)」とは
「cc」という表記は、一辺が1cmの立方体の容積を指し、その発音は「シーシー」です。
「cc」の基準は「cm(センチメートル)」
「cc」は、「cm(センチメートル)」の1立方センチメートルを表すもので、フランス語では「centimètre cube」、英語では「cubic centimetre」と呼ばれ、頭文字をとって「cc」と略されました。
1cm × 1cm × 1cm = 1cm³ = 1cc
現在でも、「cc」は料理の際に原材料の量を説明するためによく使用されており、例えば、小さじ1は5cc、大さじ1は15cc、1カップは200ccに相当します。
「ml(ミリリットル)」とは
「ml」とは、1L(リットル)の1,000分の1の容積を示し、発音は「ミリリットル」です。
「ml」の基準は「L(リットル)」
「ml」は、「L(リットル)」に、1000分の1の意味を持つ「m(ミリ)」を付けたもので、1Lの1000分の1を表します。
元々、「リットル」は1793年に1立法デシメートル(dm3)として制定された単位で、1mの10分の1、すなわち10cmの立方体を意味していました。
2つの単位が存在する背後にある理由
「cc」と「ml」は同じ容積を示すにもかかわらず、両者が存在する背後にはどのような理由があるのでしょうか?
その答えは計量法にあります。1959年に制定された計量法では、標準となる単位を明確に規定し、その中にccも含まれています。
後に、世界的に普及している国際単位系(SI)を日本でも採用するため、1992年に法律が改正されました。この際、ccはmlの補助単位と位置づけられ、両者の単位表記が併存することとなりました。
世界的にはmlが推奨されている
ccは現在も車やバイクの排気量、計量スプーンなどで一般的に使用されていますが、国際単位系(SI)や日本の計量法においては、容積の単位を表す標準記号として立方センチメートルが採用されており、ccの使用は推奨されていません。
むしろ、ccは補助単位として使用されています。現在、世界中で製品の表示がccからmlに統一されつつある傾向にあります。
「cc」と「ml」の違いまとめ
「cc(シーシー)」と「ml(ミリリットル)」。
なぜ同じ量を示す単位が2つ存在するのか疑問に思い、調査してみました。その結果、どちらも最初はメートルが基準であったことが分かりました。
しかし、最終的にはmlがリットルを、ccがセンチメートルを基準にすることとなり、この理由から2つの単位が生まれたと言えます。
両者は体積の単位として機能し、意味的な差異はないことが確認され安心しました。
料理レシピでは両方が使用されているため、理由が知れてすっきりです!