「貯める」と「溜める」の違いを把握していますか？
この２つの「ためる」は、しばしば混同される類似言葉ですが
意味には微妙な違いがあります。
今回は、この「貯める」と「溜める」の意味や違いについて
例文を交えながら分かりやすく解説しています。
「貯める」と「溜める」の違い
「貯める」と「溜める」の違いを見ていきましょう。
両者とも、物を集めることを意味しますが、
使うタイミングや目的が違います。
貯める (ためる)とは
具体的な例として、貯金をする、
貯水タンクに水を貯める、情報を貯めるなどがあります。
「貯める」は、将来の利用や必要に備えて
物資や情報を保管する行為を表します。
貯蓄や貯水のように、将来の利益や需要に備えて蓄えることが目的です。
溜める (ためる)とは
具体的な例として、水をためる、気持ちをためる、
仕事をためるなどがあります。
「溜める」は、一時的に集めることを表します。
水が貯まるためのため池、感情が溜まる、仕事がたまるなどのように、
一時的な蓄積や集積を意味します。
「貯める」の意味をもっと詳しく
「貯める」は、将来のために物を集める感じです。
例えば、お小遣いを貯めておもちゃを買ったり、水を貯めて水不足のときに使ったりします。
これは将来のために物を集めて大切にする感じです。
お金や物、情報などを集めて保存
「貯める」は、例えば、お小遣いを毎日少しずつ貯めて、
欲しいものを買うためにお金をためたり、
水をバケツに貯めておいて、必要な時に使うことができます。
また、貯めることは将来のために大切な行動です。
例えば、お金を貯めることで将来の夢を叶えたり、
大切なものを守るための準備をすることができます。
要するに、「貯める」は少しずつ集めて大切に保管することで、
将来のために役立てる行動です。
例えば、お金を貯めることで夢や目標を実現したり、
物を貯めることで災害などの時に備えることができます。
「溜める」の意味をもっと詳しく
「溜める」は、一時的に物を集めることを指します。
例えば、雨が降って水たまりができたり、宿題がたまっているときは、
一箇所に物事が集まっている感じです。
抽象的なものを一箇所に集めること
「溜める」は、例えば、雨が降ると水が地面にたまって水たまりができたり、
お風呂にお湯をためて、温まることができます。
また、「溜める」は一時的に集めることを指します。
例えば、仕事がたまっていくときは、
やるべき仕事が増えていくことを意味します。
感情が溜まるときは、
ストレスや興奮などが一箇所に集まっている状態を表します。
つまり、「溜める」は一時的に集めて一箇所に保管することで、
その後に使ったり処理したりする行動を指します。
例えば、水がたまったら使って地面が乾くようにしたり、
仕事がたまったら順番にやっていくことで、
効率よく解決することができます。
これは一時的に物を集めて、後で使ったり処理したりする感じです。
つまり、「貯める」は将来のために大切に物を集めるイメージがあり、
「溜める」は一時的に物を集めることや蓄積することを強調します。
「貯める」の例文
「貯める」を使った例文を見ていきましょう。
◆お金を貯める：
毎月のお小遣いを少しずつ貯めていた太郎くん。やっとの思いで貯めたお金で、大好きなゲームを買うことができた。
◆水を貯める：
節約一家の日課として毎日、お風呂の残り湯をバケツに貯めていたさくらさん。雨が降らない日が続いて、庭の花たちが渇いてしまったとき、貯めた水で花たちを元気にした。
◆情報を貯める：
二郎くんは図書館でたくさんの本を借りて、興味深い情報を貯めていた。学校のプレゼンテーションで、貯めた情報を使ってクラスメートたちを驚かせた。
・毎月の給料から一定額を貯めて、将来のために貯金をしています。
・雨が降る前に貯水タンクに水を貯めておきます。
・デジタルデータを外部ドライブに貯めることで、重要な情報をバックアップしています。
・子供の教育費のためにお金を貯める必要があります。
・水道代を節約するために、シャワーの水をバケツに貯めて再利用しています。
・夏休みの間にたくさんの経験を貯めるために、旅行に行く予定です。
・パン屋でポイントカードを使って、お買い物するたびにポイントを貯めています。
・一日のうちで最もエネルギーが貯まっている時間帯は朝です。
・心に感謝の気持ちを貯めて、大切な人にありがとうと伝えましょう。
・家計を効果的に管理するために、支出を抑えてお金を貯めることが大切です。
「溜める」の例文
「溜める」を使った例文を見ていきましょう。
◆水が溜まる：
長雨のあと、公園の土の部分に水溜まりができた。子供たちは喜んで水たまりに飛び込み、楽しく遊んだ。
◆仕事が溜まる：
太郎くんの机の上には、宿題が溜まっている。一つ一つ取り組んで、やり終えた宿題を見てスッキリした笑顔を浮かべた。
◆感情が溜まる：
彼女は一日中イライラしていた。かなりのストレスが溜まっていたけど、友達と楽しくカラオケした後は、心が軽くなった。
・雨が降ると庭に水たまりが溜まります。
・疲れた一日の後は、温かいお風呂に溜まった湯でリラックスします。
・友達との楽しい思い出が心に溜まっていく。
・窓辺に積もった雪が溶けると、水が溜まってきます。
・会議が次々に入ってきて、仕事が溜まっていくばかりです。
・イライラの感情が溜まっていた彼は、ついに爆発してしまった。
・机の上には書類が溜まって、片付けるのに手一杯です。
・家に帰ると、郵便が溜まっているのが見えました。
・週末に溜まったストレスを解消するために、散歩に出かけました。
・長い間我慢を重ねた彼女は、不満が溜まっているようでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「貯める」と「溜める」の違いを
例文と共に分かりやすく解説してきました。
同じ読みでも意味には微妙な違いがある２つの「ためる」。
「貯める」は将来のために大切に物を集めること。
「溜める」は一時的に物を集めることや蓄積すること。
しばしば混同される類似言葉ですが、
意味をしっかり把握することで、迷いなく使い分け出来そうです。
