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階段を「のぼる」は「登る」と「上る」のどっちを使う?それぞれの意味と使い分けを解説

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階段を「のぼる」は「登る」と「上る」の
どっちを使えばいいのか迷ったことはありませんか?

他に「昇る」という漢字もあり、
どの場合にどの漢字を使うのが正解なのか分かりにくいですよね。

今回は「登る」「上る」「昇る」の違いと意味、使い分けについて
例文を交えながら分かりやすく解説していきます。

階段を「登る」「上る」どっち?

結論から言うと
階段の場合は「上る」を使うのが一般的です。

しかし、同じ上階へ行くことを指すエレベーターの場合は
「登る」でも「上る」でもなく「昇る」を使います。

「登る」「上る」「昇る」の違いは?

漢字表記では3つに分類される「のぼる」ですが、
ざっくりとした意味の違いは以下の通りです。

「登る」=山や坂道、崖などを移動して進むときに使われる
「上る」=全体的に物事が上の方向に進むという意味で使われる
「昇る」=「日が昇る」「エレベーターで昇る」など、
一気に高く上がるというのときに使われる

「登る」「上る」「昇る」それぞれの意味

「登る」「上る」「昇る」は同じ読みで違う漢字。

それぞれの意味と例文を見ていきましょう。

「登る」の意味と例文

高い場所へ移動するという意味で使われる「登る」。

一般的に「登」という漢字は低い所から高い所への
位置関係がはっきりしている場合に使われます。

例文
・ヘリコプターが山を登る
・午後から山に登る
・ロープウェーが山を登る
・はしごを登る

「上る」の意味と例文

上の方向へ行く、上方へ行くという意味で使われる「上る」。

「のぼる」という漢字の中でも一番使用例が多く、
「下から上へ」向かうことを表現する場合に広く用いられます。

他にも地方から上京するという意味合いもありますし、
話題に選ばれるというシーンでも用いられます。

例文
・階段を駆け上っていった
・彼女のことが話題に上がった
・彼は都へ上る
・建築費用の総額が数億円に上る

「昇る」の意味と例文

太陽、月、位などが高く上がるという意味で使われる「昇る」。
主に、自然現象に対して使うことが多いです。

他にも昇格など役職が上がる時、また興奮して感情が高ぶる時、
エレベーターで上階へ行く時などにも用いられます。

例文
・私はたいてい太陽が昇る時に起きる
・山頂から朝日が昇るのを見た
・急いでエレベーターで上階へ昇った
・部長の位に昇る
・銭湯の煙突から煙が昇る

「登る」「上る」「昇る」の使い分け方

前述した通り、「登る」「上る」「昇る」の意味には微妙な違いがあります。

しかし、特殊な場合を除けば、
必ずしもこれを使わなくてはならないという規定もありません。

例えば「朝日がのぼる」や「天までのぼる」を漢字で書く場合は、
辞書によってもさまざまで、「昇る」と「上る」の両方を当てはめる場合もあります。

また、「誰かがのぼっている」という動作の場合には「登る」を当てはめる場合が多く、
抽象的な表現である太陽や月、煙などの自然現象の場合は「昇る」を使う場合が多いです。

それ以外で「登る」「上る」「昇る」の使い分けに迷った場合などは
「上る」を選べば無難です。

テレビ番組の字幕などでも「上る」の漢字をと表示することが一番多いようです。

ちなみに、今回のタイトル「階段をのぼる」の場合は、
動作として「のぼる」ので使い分けとしては「階段を登る」が相応しいですが、

前述した通りテレビ番組の字幕、また出版物などでは
「階段を上る」と表記されることが多いです。

一般的な使い分けとしては動作としての「のぼる」なのか、
自然現象、精神的な「のぼる」なのかで選べは良いのですが、

どちらに当てはまるか分かりにくい場合やどうもしっくりこない場合などは、
「上る」を選べば間違いないと覚えておくとよいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は「登る」「上る」「昇る」の違いと使い分けについて紹介しました。

同じ読み方で漢字の種類がいくつかあると迷ってしまいますが、

動作や自然現象、また精神的な面など考慮しながら
使い分けるとよいでしょう。

どちらにも当てはまらない場合は、
一番汎用的に使える「上る」を選べば間違いありません。

その時々のシーンに合わせた適切な漢字を選びたいですね。

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