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「太鼓判を押す」の意味は?同義語と共に分かりやすく解説!

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「太鼓判を押す」という言葉の意味や由来について調べてみました。

その起源は武田信玄と関係があると言われていますが
実際にどう関わっているのか気になります。

また、「太鼓判を押す」「太鼓判をもらう」と言う
2通りの言い回しについてや同義語についてなど、
例文と共に分かりやすく解説しています。

太鼓判とは

「太鼓判」は、「たいこばん」と読みます。
よく会話に出てくる言葉ですが、意味を理解して使っていますか?

最近、あるテレビ番組で医師たちが芸能人の生活や健康法に対して
「太鼓判」を押すか「ダメ」と評価するかという内容のものを見ました。

医療に関するバラエティ番組は多いですが、
この番組は「太鼓判」と「ダメ」の二つの選択肢で評価を下すという
独自のスタイルで、非常に興味深かったです。

「太鼓判」は日常会話でもよく使われます。
例えば、「◯◯さんが太鼓判を押すなら間違いない」という表現があります。

この場合の◯◯さんは、信頼できる人物や専門家、有名人、
あるいは芸能人のことを指します。

「太鼓判」は、「保証する」という意味で用いられ、
何かが確実に信頼できることを示します。

ただし、これは特定の物ではなく、信頼できる人物の保証に基づくものです。

そのため、絶対的な確実性は保証されていませんが、
その人物が全責任を負うほどの信頼性がある場合に用いられます。
「太鼓判」の言葉には、意外な由来があるのです。

「太鼓判」の起源と歴史

「太鼓判」という言葉を聞いたとき、多くの人は通常、
印鑑を想像するかもしれませんが、実際にはこの言葉の由来はまったく異なります。

「太鼓判を押す」という表現には、いくつかの説がありますが、
ここでは特に興味深いものに焦点を当てます。

その始まりは、戦国時代の武将、武田信玄(1521年~1573年)
によって発行された「甲州金(こうしゅうきん)」にさかのぼります。

甲州金は甲斐国(現在の山梨県)で使用されていた通貨で、
特に「甲州一分金」と呼ばれる硬貨には太鼓の鋲を模したデザインが施されていました。

この太鼓の鋲模様は、偽造を防ぐための工夫でした。
甲州金は高い純度と価値を持っていたため、
太鼓の皮を留める鋲のデザインは偽造を困難にしました。

その後、「太鼓判」という言葉は「信頼できる」
という意味で用いられるようになりました。

信玄の時代には、他の大名の貨幣と比べて甲州金は均一なサイズと重量で作られ、
信頼性が高かったと言われています。

この甲斐国発の文化が「太鼓判」という言葉に引き継がれ、
また、江戸時代には品質が確かな商品に大きな印が押される習慣がありました。

この印が太鼓になぞらえられたことから、
「価値あるものには太鼓のような大きな印が押される」という意味で、
「太鼓判」が物事の保証として広く用いられるようになりました。

「太鼓判」の使用方法と具体例

「太鼓判」という表現は、断固とした確信や信頼を示す際に用いられます。
何かに「太鼓判を押す」とは、その対象に対して絶対的な信頼を置くことを意味します。

しかし、この言葉の使い方には微妙なニュアンスが存在します。

例えば、「太鼓判を押す」において、「押す」の他に「捺す」という言葉も用いられますが、
一体どちらが適切なのでしょうか?

一般的には「押す」が主流ですが、実際にはハンコを使用する際の
「捺す」も同じくらい正しい表現とされています。

このような微妙な言葉選びが、日常の会話でも重要な役割を果たします。

「太鼓判を押す」の例文

実際に「太鼓判を押す」の例文を見ていきましょう。

・彼女の提案には、私が太鼓判を押すよ。と上司が言った。
・この店の料理は絶品だと三ツ星レストランのシェフが太鼓判を押した。
・彼の誠実さには、誰もが太鼓判を押すだろう。

このように「太鼓判」を使った表現は、信頼や保証を意味します。
そして、職場においては、上司やリーダーが部下の能力に「太鼓判を押す」ことがあります。
また、食品の場合では、専門家や評価の高い人物が推奨することを指します。

「太鼓判をもらう」の例文

「太鼓判をもらう」という表現も興味深いです。
この場合、「太鼓判」は保証や信頼を受ける立場にあることを意味します。

実際に例文を見ていきましょう。

・彼の提案は素晴らしかったので、上司から太鼓判をもらいました。
・新しいプロジェクトが成功したら、クライアントから太鼓判をもらえるかもしれません。
・学生たちは優れた成績を収めたので、校長先生から太鼓判をもらいました。

このように、「太鼓判をもらう」は、
信頼や保証の受け取りを表現する際に重要な言葉です。

「太鼓判」の同義語とその定義

「太鼓判」と同じく、自信を持って確認や保証を行う際に使用される言葉には、
以下のような同義語があります。

折り紙付き(おりがみつき)

「折り紙付き」という言葉は、
何かが高い評価や信頼を得ている状態を示す表現です。

この言葉は、品物や文書に添付される「折り紙」が、
その信頼の証しとなっていることに由来しています。

たとえば、商品の品質や人物の能力が
高い評価を受けている場合に用いられます。

お墨付き(おすみつき)

一方、「お墨付き」とは、
権威のある人物からの承認や保証を意味する言葉です。

この表現は、室町時代や江戸時代の将軍や大名が
家臣に与える公式な文書に由来しています。

これらの文書には、将軍や大名の直筆の花押が墨で付されており、
それが公式な承認や保証を示していました。

「折り紙付き」「お墨付き」を使った例文

「折り紙付き」と「お墨付き」を使ったそれぞれの例文を見ていきましょう。

【折り紙付き】
・そのプロジェクトには、彼のリーダーシップが折り紙付きだから、
成功する可能性が高いと思います。

・彼女の才能は折り紙付きで、
プレゼンテーションで常に素晴らしい結果をもたらします。

・この店のサービスは折り紙付きで、いつも満足のいくものです。

【お墨付き】
・このプロジェクトには、経営陣のお墨付きがあるから、
成功するに違いありません。

・その新しい商品は、業界の専門家からお墨付きをもらっているので、
安心して購入できます。

・彼の提案は、上司からのお墨付きを得たので、
次の段階に進むことができるでしょう。

まとめ

「太鼓判」という言葉は、一般的には「保証する」という意味で用いられますが、
その背後には複雑な歴史と意味が存在します。

特に、「太鼓判を押す」というフレーズは、何かが絶対に信頼できるか、
または高品質であることを保証する行為を指し示します。

この表現のルーツは、戦国時代の武将である武田信玄が発行したとされる
「甲州金(こうしゅうきん)」にまで遡ります。

甲州金には、「甲州一分金」と呼ばれる硬貨があり、
そのデザインには太鼓の皮を留める鋲の模様が施されていました。

この独特なデザインが「太鼓判」と称され、甲州金の高い信頼性から、
「太鼓判」は確実性の象徴として使用されるようになりました。

その他にも、「お墨付き」、「折り紙付き」といった同様の表現があり、
これらはすべて信頼性や保証という意味合いを含んでいます。

「太鼓判」が真の価値を持つのは、社会的に信頼された人物や専門家、
あるいは信頼できる個人がそれを「押す」からです。

見えないハンコではありますが、太鼓判が押されることで、
その信頼性がぐっと高くなると言うことですね。

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