「即日」と「当日」の違いは？それぞれの意味を分かりやすく解説！

「即日」と「当日」、どちらもよく聞く表現ですが
この２つの言葉の指す意味に違いはあるのでしょうか？

「即日」と「当日」の意味が曖昧なまま何となく使っていると
言う方も多いのではないでしょうか？

そこで今回は「即日」と「当日」の違いやそれぞれの意味に深堀りし、
例文を交えながら分かりやすく解説します。

「即日」と「当日」の違い

まずは、「即日」と「当日」のそれぞれの定義を見てみましょう。

例えば「バスツアー当日は晴れるので気温が高くなりそうです」と言えますが、
「バスツアー即日は晴れるので気温が高くなりそうです」とは言わないですよね。

つまり、これらの言葉には微細なニュアンスの違いがあります。
この違いを踏まえて、それぞれの用語の意味を更に詳細に解説していきます。

 「即日」の意味

「即日」は、その日のうちに、またはただちにという意味を持ちます。

「当日」が単純に「その日」という意味なのに対し、
「即日」には時間的な要素が追加されています。

では、「ただちに」とは具体的にどういう意味を持つのでしょうか。
「ただちに」は、遅れることなく、速やかにという意味を持ちます。

これは、ある「始まりのポイント」があり、
それに続く何かがすぐに行われる状況を表します。

この文脈では、「即日」という言葉は、
特定の「始まりのポイント」がある場合に使われます。

例えば、「面接の結果は即日で通知されます」という例が挙げられます。

この場合、「面接」が「始まりのポイント」であり、
その日のうちに結果が通知されることを指します。

ここでの「終わりのポイント」は「通知された結果」です。

また、「アンケートは本日実施され、即日で集計されます」
という表現も見受けられます。

ここでは、「アンケート」が「始まりのポイント」とされ、
その日のうちに集計が終了することが示されています。

「終わりのポイント」はこの場合、「集計の完了」になります。

このように、「即日」を使う場合、
必ず何らかの「始まりのポイント」が含まれることが前提です。

「当日」の意味

「当日」という言葉は、具体的な日付や事前に定められた日を指し示します。

この表現には、「即日」のような「ただちに」という
ニュアンスは含まれていません。

そのため、「当日」という言葉は、
起点の有無にかかわらず、自由に使用できます。

たとえば「バスツアー当日は暖かくなる予報なので、軽装で出かけるつもりです」
という文では、「バスツアーが行われる日」や「バスツアーの日」
といった意味が含まれます。

このような文脈では、「起点」や「終点」の考え方は必要ありませんし、
「即日」という言葉は使うべきではありません。

一方、「起点」がある状況で「当日」を使う場合もあります。
たとえば「面接の結果は当日に告げられます」という表現がそれです。

この場合、「即日発表」と同様に、「ただちに」という意味はなく、
単に「その日」という意味が重視されています。

このような場合には、「面接」という「起点」と、
「結果の告知」という「終点」が設定されています。

「即日」と「当日」の意味の違いまとめ

「即日」と「当日」の違いをもう一度まとめてみましょう。

「即日」＝「ただちに」や「その日のうちに」という出来事の発生を指す。
「当日」＝特定の日付、具体的なその日を指す。

これらの言葉は似ていますが、
「ただちに」という要素の有無が微妙な差を生み出します。
そのため、「当日」は「即日」と同じような意味で使うことはできません。

「即日」と「当日」を使った例文

以下では、「即日」と「当日」を使った例文を紹介します。

「即日」を使った例文

日常的によく使う文章なのでイメージが掴みやすいですね。

「当日」を使った例文

こちらも日常的によく使う文章ですね。

このように、「即日」も「当日」もごく当たり前のように日常生活において
使われている言葉です。

「即日」と「当日」の同義語は？

「即日」と「当日」のように、
意味が似通った言葉には他にもいくつかあります。

これらの言葉は、すべて何らかの形で時間的な要素や緊急性、
特定の日付を指す点で「即日」と「当日」と類似しています。

 まとめ

「即日」と「当日」の違いや意味、使い分け方について解説しました。

「即日」は、「その日のうちに」という意味で、
何かがすぐに行われる場合に用いられること。

一方、「当日」は、「その特定の日」という意味を持ち、
特に「すぐに」という意味は含まれず「即日」とは区別されること。

今まで何となく使っていた２つの言葉ですが、意味を理解することで
今後、文章にする際にも迷わず使い分け出来そうです。