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「いろはにほへと」の意味は?「いろは歌」を意訳しながら詳しく解説!

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「いろはにほへと」という言葉は普段はあまり使わないので、
その意味を忘れている方も多いと思います。

この記事ではそんな「いろはにほへと」の意味について
「いろは歌」を意訳しながら詳しく説明しています。

また「あいうえお」との違いについても深堀りしています。

「いろはにほへと」の意味って?

「いろはにほへと」という言葉は、小学校や中学校で習いますが、
日常生活であまり使われないため、その意味を忘れている人が多いかもしれません。

現代の日本語では、平仮名の基本は通常の「あいうえお」の50音ですが、
昔は平仮名の基本が「いろはにほへと」でした。

昔、子供たちは文字を初めて学ぶ際に、「いろはにほへと」の47文字から始めました。
そのため、今でも物事を学ぶ手順を指す際に「いろは」と言います。

要するに、「いろはにほへと」には物事の順序を示す意味が込められています。

さらに、商品の型番や列車、電車の型番において、「イロハ」が使用されることがあります。
これは物を整理するための手段として「いろはにほへと」が使われていることを示しています。

音楽の世界でも、旋律の調子は「ハ長調」や「イ短調」といったように表現され、
音階の「ドレミファソラシド」が英語で「CDEFGBH」に対応するように、
「ハニホヘトイロハ」で表されます。

つまり、「いろはにほへと」には記号を指す意味も含まれています。

「いろは歌」に込められた意味

「いろはにほへと」というフレーズは、その構成や意味がどのようなものか、
それについて解説するために、「いろは歌」と呼ばれる古代の詩が存在します。

驚くことに、「いろは歌」は、47文字からなり、
一切の文字が重複せず、七五調の詩として構成されています。

以下は、「いろは歌」の古語のままの詩です。

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす

この詩を現代の仮名遣いに置き換えると次のようになります。

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日超えて
浅き夢見し 酔ひもせず

この詩は、古語のままでは意味がわかりにくいかもしれませんが、
漢字と現代語に置き換えることで、より理解しやすくなります。

詩の内容は以下のように解釈されます。

「色は匂へど 散りぬるを」:花は美しく咲いても、すぐに散ってしまう。
「我が世誰ぞ 常ならむ」:この世に誰が永遠に生き続けることがあるだろうか。
「有為の奥山 今日超えて」:この現実世界の様々な事象や問題を越えていく。
「浅き夢見し 酔ひもせず」:儚い夢を見たり、酔っぱらって現実から逃れずに。

この詩は、仏教の無常観を表現したものであり、すべてのものは変わりゆくものであり、
永遠に続くものはないことを示唆しています。

また、苦悩や欲望に囚われず、
深い理解と悟りの境地に到達することを象徴的に表現しています。

「いろはにほへと」と「あいうえお」の違いは?

「いろはにほへと」と「あいうえお」はどう違うのでしょうか?

日本語の仮名の並べ方には、「いろはにほへと」順と
「あいうえお」の50音順の2つのバリエーションが存在します。

現代においては、「あいうえお」の50音順がほとんどの場面で一般的に採用されています。

「いろは順」は多くの人が古いものと認識しているかもしれませんが、
実際にはどちらも古代から日本に伝わる順序で、
日本語の書物や言語研究においては、「50音順」は学者によって使用されていました。

江戸時代の国学者である本居宣長が執筆した古事記の注釈書「古事記伝」や、
楫取魚彦の語学書「古言梯(こげんてい)」の索引は、50音順で整理されています。

なぜ一般の人々が「いろは順」を使用したかについては不明確です。

現代においては、公文書の作成においては
「公用文作成の要領」に従って50音順が採用されていますが、

大正時代までは法令全書において「いろは順」の索引が用いられていました。

現在でも法令の号において「イロハ」が使用されているのは、
この過去の影響の名残かもしれません。

また、「いろは」は47文字であるにもかかわらず、
「いろは坂」のカーブには48文字という違いがあり、

また江戸時代の火消しは「いろは48組」と呼ばれています。

これについての疑問が生じることがあるかもしれません。

この違いは、現代の日本語で否定の際に「〜せん」と「ん」を多用する一方、
古代の言語では「〜せぬ」と「ん」の使用が少なかったことに起因しています。

そのため、通常は「ん」を含まない47文字ですが、
完全に「ん」を排除しないために48文字になったと考えられています。

日本では四十八という数字は縁起が良いとされ、
相撲の「四十八手」や「四十八夜」「四十八癖(くせ)」などにも使用されることから、
この数字の選択には縁起を考えた可能性があるかもしれません。

要するに、「いろはにほへと」と「あいうえお」の間には明確な違いはなく、
過去の習慣や文脈に応じて「いろは順」または「50音順」が使われる傾向があると言えます。

「いろはにほへと」の意味まとめ

「いろはにほへと」の意味や「いろは歌」に込められた意味、
そして「あいうえお」との違いについてのまとめ☆

・「いろはにほへと」には物事の順序や記号を指す意味が含まれていること。
・「いろは歌」は仏教の無常観を表現したもので、すべてのものは変わりゆくもので
永遠に続くものはないということを象徴的に表現していること。

普段何となく口にしていた「いろはにほへと」ですが、
意訳することで歌に込められていた意味が分かってよかったです。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。^^

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